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日本一の高いところ富士山に挑戦しよう~準備編~

日本一の景色を堪能しよう。初心者でも安心の富士登山。

日本一高い山、富士山。登山好きの方もそうではない方も「日本一高い」というフレーズには少なからず興味を抱くのではないでしょうか?
私もそのひとりです。登山には正直言って興味はありません。でも「日本一」というキーワードにはすごく惹かれます。
一生に一度は日本一の富士山に登ってみたい。日本一高い場所からの景色を体験してみたい、と。

そんな想いから、登山は好きではなくとも富士山にだけは登っています。かれこれ3回ほど登頂を果たしています。
そして、今年2019年も挑戦します。

ということで「これから富士山に挑戦をしてみたい!」と言う方に、少ない経験からではありますがアドバイスを残しておこうと思います。
今回は富士山に登るまでの準備編です。準備に必要なことを実体験に基づいて記しておきますので是非参考にしてみてください。

富士登山の準備

登山ルートを決める

富士登山といってもそのルートは複数あります。
それぞれのルートとその特徴は以下です。

ルート名 特徴 時間
富士吉田ルート 最もポピュラーなルートで山小屋やトイレが多い 登り:5時間50分 下り:4時間5分
富士宮ルート 歩行時間と距離が最短だが、山道が急で、岩場が多い 登り:4時間45分 下り:2時間5分
須走ルート 静かな登山が楽しめる、本8合目で富士吉田ルートと合流 登り:5時間10分 下り:2時間40分
御殿場ルート 距離と時間が最長で登山道の傾斜が緩やかだが山小屋が少ない 登り:7時間 下り:3時間
プリンスルート スタート地点の標高が高い、比較的空いている 登り:5時間5分 下り:2時間50分
山頂お鉢巡りルート 山頂を一蹴するルート、体力に余裕があれば是非 約1時間30分

「山頂お鉢巡りルート」は山頂についてからのルートです。山頂の中でも一番高い場所「剣が峰」を通るルートです。
体力、気力、そして天候がよければチャレンジしてみるのも良いと思います。

この中で初心者におススメのコースは「富士吉田ルート」です。このルートについてもう少し詳細にご紹介します。

富士吉田ルート

初心者に一番おススメのルートです。
その理由は、
・登山道が全般的になだらか
・山小屋が多いので小まめに休憩を取ることが可能
・一番ポピュラーなルートなので人が多いが、その分ペースもゆっくり
・登山開始地点の5合目の賑やかな雰囲気を味わえる
・東側を登るため、道中でもご来光を拝める
と言った点が上げられます。

人が多いことで混雑・渋滞を危惧される方も多いと思いますが、初心者にとってはこの状態が助けになることも多いです。
と言うのも、登山で怖いのは高山病です。日本一高い山なので、登るほど酸素の濃度も薄くなります。
従って無理なペースで登ってしまうと、頭が痛くなったり気持ちが悪くなるといった高山病の症状が現れてしまうこともあります。
渋滞していると無理なペースで登ることが難しく、自然とゆっくりと登る形になります。そのため、高山病のリスクも減ると体感しています。

ただ、富士吉田ルートの場合は、3776メートルの剣が峰を目指す場合は、山頂についてからがちょっと長いです。
というのも富士吉田ルートの山頂と剣が峰は対角線上にあるので、剣が峰までは一番遠い山頂だからです。
とはいえ、お鉢巡りをする場合は山頂を一周することになるので、どの山頂から始めても同じですが・・・。

登山工程を決める

登山ルートを決めたら、その次は登山の工程を決めます。
大まかには、
・弾丸登山
・山小屋一泊登山
が候補になると思います。

一昔前は弾丸登山が主流でしたが、体力的にきつく安全性にも欠けるため、現在では推奨はされていません。
過去3回の登頂のうち、2回は弾丸登山で登りましたが、本当にきつかったです。
フルマラソンの経験もあるのですが、まだフルマラソンの方が楽だった、と感じてしまうくらいでした。
弾丸登山後は「二度と富士山には登らない!」という決意をしてしまう程でした。
※2、3年でこの感情は薄れていき、再び富士山に登りたくなりましたが・・・。

昨年は、初めて山小屋で一泊する工程を選択してみました。
弾丸登山と比べると、本当にカラダが楽でした。雲泥の差です。
ただ、山小屋・・・ギュウギュウでゆっくりと眠ることはできませんでした 笑
それでも、数時間体を動かさずに休めることで、体力的にはかなり楽でした。

よって、初心者の方には「山小屋一泊登山」をおススメします。

予約する

ルートと工程を決めたら、必要な予約をしましょう。
特に山小屋一泊登山の場合は山小屋の予約は必須です。
8合目付近の山小屋は結構早い段階でいっぱいになってしまうので、早めの予約が必須です。
※毎年4月ぐらいから山小屋の受付が開始されますので、このタイミングで計画が練れると安心です。

山小屋の一覧や予約へのリンクは以下のページ等で確認ができます。

また、富士山までの足(交通機関)の予約も必須です。
※車で行く方は、特に予約は不要ですが、下山後の運転等はかなり疲れますので、公共機関を使う方をおススメします。登山後のビールも温泉も存分に味わえますので。

山小屋が既に予約でいっぱいの時

社会人の方は、土日を利用して富士登山をする方が多いと思いますが、土日は結構早い段階で山小屋の予約がいっぱいになってしまいます。
そんな時は、日程を変えるのもひとつの手ですが、ツアーを組むことで希望の日程で登山ができる可能性が高まります。

以下のサイトの様にツアーを催しているサービスがありますのでこれらを利用します。

今年の富士登山はまさにこのツアーを利用して登ってきます。

富士山までの往復交通費(バス)、山小屋の宿泊費、下山後の温泉費が含まれたツアーのなります。
さらに山岳ガイドも付くので(10~15人に1にのガイド)初心者にはさらにおススメです。

金額的にもそこまで高額ではなく、個人でバスと山小屋を予約する場合と比べると

手配 価格 内訳
個人手配 13,000円~15,000円 東京の新宿との往復の場合、バス代5,000円、山小屋8,000~10,000円
ツアー 12,000円~20,000円 時期により変動アリ、週末が最大料のは20,000円程度

といった違いになりますので、ツアーにすることのメリットも多いと思います。

富士山までのバスの予約は以下のサイトから可能です。

道具をそろえよう

ルートを決め、工程を決め、必要な予約を済ませたら、登山に必要な道具を揃えましょう。
毎年登るわけではなく、今年だけ、この一回だけという方は、購入ではなく「レンタル」も可能ですので、そちらも考慮してみてください。

レンタル

レンタルする場合、登山口である5合目で受取・返却が可能です。
手ぶらで5合目まで行き、そこで道具をレンタル。登頂し下山をしたら同じく5合目で返却。といったことが可能です。

レンタル料は、1泊2日7点セットで10,000円程度ですので、購入よりも断然お得です。
※7点セット:レインウェア上下、ザック、シューズ、ゲーター、ストック(ポール)、ヘッドライト

以下のサイト等でレンタルの申し込みが可能ですので、確認をしてみてください。

道具を買う

「1回だけではなく、来年も。あるいは他の山にも挑戦したい。だから自分の道具を買うんだ」という方は、ご自身に合ったものを購入するのがおススメです。

・レインウェア
・ザック
・シューズ
・ヘッドライト

この5点は必須のアイテムです。
特に、ザックとシューズに関しては、体力や疲労度に直結するので、ご自身に合ったものを購入するようにしてください。
登山道具を扱うスポーツショップでは、体型や癖(歩き方等)を元に最適なものを提案してくれますので、お店に足を運んで購入するのがおススメです。

東京にお住まいの方であれば、神保町に行くとショップもたくさんあるので色々と見てまわることもでき、またご自身に合うものが必ず見つかると思います

私は、石井スポーツさんに大変お世話になっています。

・ストック(ポール)

ストックに関しては、あるとすごく便利ですので購入をおススメしたいとことですが、富士山の場合5合目等で金剛杖を購入することもできます。
この金剛杖は、各山小屋で焼印を押してもらうことができます(有料、300円程度)。その為、登山の記念に金剛杖の購入と焼印のコレクションを考えている方は、この金剛上をストックとして使うのもアリです。
道具に掛かる金額の大凡の目安ですが、

アイテム 価格帯
レインウェア 20,000円程度
ザック 20,000円程度
シューズ 20,000円程度
ヘッドライト 2,000円程度
ストック 10,000円程度

合計で7~8万円程度は掛かると思った方が良いです。
もっと安いものもたくさんありますが、カラダの負担を軽減しながら登山したい場合は、それなりのものを手に入れることをおススメします。

持ち物チェックシート

絶対に必須

チェック 持ち物 備考
帽子 特に下山時は日差しが強いので日射病予防に。ニット帽であれば寒さ対策にも。
ヘッドライト 外灯はありません。真っ暗闇です。
レインウェア 上下共に必須です。雨がしみ込まない工夫を。
防寒着 山頂は6度前後です。風があると体感はもっと下がります。
軍手 手を付いて岩場を登る箇所もあります。
ザック (リュック) 40Lぐらいのものがおススメです。
トレッキングシューズ サイズがしっかり合っているものを用意しましょう。
タオル 標高が高くとも日差しが強いと暑いです。
飲料水 2L程。足りなければ途中で買いましょう。
行動食 スニッカーズやチョコレートなどの歩きながら食べれるもの。
小銭 トイレや焼印に必要です。
ティッシュペーパー 芯を抜いたトイレットペーパーを。
薬・医薬品 絆創膏や消毒薬など。
日焼け止め 下山時は日差しが強いです。
ビニール袋 ごみは全て持ち帰ります。

あると便利

チェック 持ち物 備考
ストック(ポール) 金剛杖の購入でも良いですがあると楽です。
ゲーター 特に下山時に靴に砂利が入るのを防いでくれます。
サングラス 特に下山に、日差しが強いです。
スポーツタイツ(スパッツ) 足全体を圧迫することで多少楽になります。
サポーター 特に膝のサポーターがあると負担が軽減されます。
携帯酸素 持っていると安心。小まめに使用することでさらに安心。
カイロ 山頂は6度前後です。風があると体感はもっと下がります。
モバイル充電器 携帯電話等の充電に。
シート 断熱材入りのものが良いです。
テーピング 靴擦れになりそうな時に。
ボディシート シャワーありません。全身拭くと気持ち良いです。
ウェットティッシュ 手洗いの代用として。
耳栓 山小屋でぐっする眠りたい方は・・・。
マスク 天気が良いと砂埃が舞います。
サンダル 下山後に足を解放してあげましょう。
 

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