陸奥圓明流の歴代当主を整理してみた

目次
▶- 1. 初代~6代目
- 2. 7代目
- 3. 陸奥 庚(むつ かのえ)
- 4. 8代目
- 5. 9代目
- 6. 陸奥 鬼一(むつ きいち)
- 7. 10代目
- 8. 陸奥 虎一(むつ こいち)
- 9. 11代目~24代目
- 10. 25代目
- 11. 陸奥 辰巳(むつ たつみ)
- 12. 26代目
- 13. 陸奥 狛彦(むつ こまひこ)
- 14. 27代目
- 15. 陸奥 八雲(むつ やくも)
- 16. 28代目
- 17. 陸奥 天斗(むつ たかと)
- 18. 29~32代目
- 19. 33代目
- 20. 陸奥 左近(むつ さこん)
- 21. 34代目
- 22. 陸奥 葉月(むつ はづき)
- 23. 35代目
- 24. 陸奥 兵衛(むつ ひょうえ)
- 25. 36代目
- 26. 陸奥 出海(むつ いずみ)
- 27. 37代目
- 28. 陸奥 天兵(むつ てんぺい)
- 29. 38代目
- 30. 39代目
- 31. 陸奥 真玄(むつ しんげん)
- 32. 40代目
- 33. 陸奥 九十九(むつ つくも)
陸奥九十九に至るまでの歴代の陸奥ってどんな人?
歴史上のあの人物との出会いと闘い。どの時代にも陸奥がいて、そこに物語が存在した。1000年の不敗神話を築きながら。
陸奥圓明流の開祖は誰?
陸奥圓明流って九十九で何代目なの?
修羅の刻に出てくる誰と誰が親子なの?
色々と疑問が出てくる修羅の刻。まだまだ全容は明らかになっていないけど、歴代当主を軸にわかる範囲でまとめていきたいと思う。
※情報(修羅の刻の新ストーリー)発表され次第、随時更新していきます。
初代~6代目
現時点(2025年4月時点)で不明
7代目
陸奥 庚(むつ かのえ)
平安時代(伝説時代)の継承者、7代目?
千年無敗を誇る陸奥圓明流の最古の使い手として登場し、平安末期の鬼退治伝説「酒呑童子編」にて活躍する。姉に綱(つな)がいる。
8代目
現時点(2025年4月時点)で不明
9代目
陸奥 鬼一(むつ きいち)
平安末期~鎌倉初期の継承者、9代目
源義経編(修羅の刻)に登場し、武蔵坊弁慶を倒したのち幼少の牛若丸(源義経)に出会い、その器量を見込んで義経に協力する。陸奥家に伝わる金の御璽を義経に授けて奥州行きを助言し、以後も軍師・戦力として義経を陰で支え、多くの合戦勝利の立役者となった。妹に静(しずか)(静御前)がいる。静は義経と相思相愛の仲になり、男児(虎若)を産むが、生後間もなく捕らえられ砂浜に埋められそうになったその子を鬼一が救出。鬼一は妹に「源氏ではなく陸奥として育てろ」と託し、義経の身代わりとなって最期は壮絶な戦死を遂げた。
10代目
陸奥 虎一(むつ こいち)
鎌倉時代の継承者、10代目
幼名を虎若といい、源義経と静との間に生まれた子である。伯父・鬼一によって救われ、祖父(鬼一の父)や母・静の手で陸奥虎一として育てられた。生まれながらの強靭な生命力を持ち、3歳で鬼一に蹴りを入れるほどの才気を示し、「良い蹴りだ」と誉められたという。数え3歳から修練を始めた異例の継承者であり、陸奥の名と鬼一の刀を母から受け継いでいる。
11代目~24代目
現時点(2025年4月時点)で不明
25代目
陸奥 辰巳(むつ たつみ)
戦国時代(16世紀)の継承者、25代目
織田信長編(修羅の刻)に登場し、若き織田信長と出会う。信長と力比べの相撲をとって完勝し、その報酬として信長の異母妹である琥珀(こはく)を妻に迎えた。歴代の陸奥でも珍しく、誰と結ばれ子を成したかが明示された人物であり、信長から「鬼の血」を求められての婚姻だった。琥珀との間に双子の男子をもうけ、長男虎彦(とらひこ)と次男狛彦(こまひこ)が生まれる。辰巳は桶狭間の戦いで今川義元討伐に暗躍し、信長に大勝の機会を与えるなど歴史の陰で活躍した。その後、本能寺の変では奔走する信長を救おうとする虎彦を制止するため、弟の狛彦が虎彦と激突し勝利、狛彦が陸奥の名を継いだ。一方、敗れた虎彦は「もう負けたくない」という無念から父・辰巳によって「不破」姓を与えられ(不破虎彦となる)、陸奥から別れた。辰巳の妻:琥珀は本能寺直前に亡くなっており、その死は信長が天下統一へ本格的に踏み出す決意の一因ともなった。
26代目
陸奥 狛彦(むつ こまひこ)
安土桃山時代(16世紀後半~17世紀初頭)の継承者、26代目
辰巳と琥珀の次男(双子の弟)であり、伯父にあたる織田信長からは甥にあたる。本能寺の変で兄を下し、陸奥の名を正式に継承した後は、戦国の世を生き抜きながら各地で強者と戦い続けた。信長の苛烈さに心が離れた狛彦は独自の修行の旅に出て、同時代最強の兵(つわもの)と目される雑賀孫一とも闘い勝利している。その闘いぶりから「東国無双」(東国で敵なし)とも称される存在となった(東国無双編で描写)。“陸奥圓明流”継承者としては史上初めて明確な同世代のライバル(=実兄虎彦)を持った人物でもあり、兄・虎彦とは袂を分かった後も再戦を望む複雑な心境を抱えたまま各地を転戦した。妻帯や子供についての記録はなく、陸奥八雲は狛彦の子孫(数世代後)にあたる。
27代目
陸奥 八雲(むつ やくも)
江戸時代初期(17世紀初頭)の継承者、27代目
宮本武蔵編(修羅の刻)に登場し、江戸初期を舞台に“無敗の拳”陸奥圓明流と二天一流の剣豪・宮本武蔵との異種格闘戦が描かれる。八雲は山中で偶然出会った宮本武蔵と対決し、史上に名高い剣豪をして「まだ上がいる」と言わしめた伝説的な拳士である(結果は互角ともされる)。この闘いを通じ、陸奥の名は剣客たちにも知られるようになった。配偶者については語られておらず、八雲の後継者は息子の陸奥 天斗が継ぐことになる。
28代目
陸奥 天斗(むつ たかと)
江戸時代前期~中期(17世紀半ば)の継承者、28代目
寛永御前試合編などでその存在が語られ、徳川家治下の時代に活躍したとされる。大坂の陣終結後、真田幸村の遺品や配下を巡る逸話に関わり、柳生十兵衛とも渡り合った武芸者である。伝説では天斗は自らを陸奥天斗と明かし、柳生十兵衛との激闘に勝利したと伝えられる。また、真田幸村の愛刀・村正と猿飛佐助の亡骸を巡り、十兵衛や幸村の遺児たちと相対したという(詳細は寛永御前試合編で描写)。この頃の天斗は、陸奥の“奥義”を極めた達人として各地を放浪し、戦乱後の世でも武名を轟かせた。後年、その血統は幕末期の左近へと連なっていく。妻や子の記録は残されていないが、系譜上は陸奥左近の曾祖父(数世代前)に当たると推測される。
29~32代目
現時点(2025年4月時点)で不明
33代目
陸奥 左近(むつ さこん)
江戸時代後期(18世紀・寛政期)の継承者、33代目
雷電為右衛門編(修羅の刻)に登場し、寛政6年(1794年)時点で45歳。天下無双と謳われた大相撲力士・雷電為右衛門に挑むため、自ら雷電の所属する伊勢ノ海部屋を訪ね対戦した。左近は雷電の怪力を受け止めつつも、投げ飛ばされる際に雷電が思わず左近の頭を庇った様子を見て「闘いに足りないものがある」と感じ立合いを中断。その場では別の横綱・谷風を倒し、将来の再戦を約束して立ち去った。しかし左近は再戦を果たせぬまま病に倒れ、雷電と再会する2年前(文政6年頃)に出羽国で没している。**葉月(はづき)**という娘がおり、左近亡き後に葉月が陸奥の家伝刀を預かり圓明流の技を受け継いだ。葉月は父亡き10年後に雷電に果敢に挑むが「足りないものがある」と雷電に評されて引き下がり、さらに20年後(文政8年・1825年)に今度は自らの息子を伴って雷電の元を再訪した。
34代目
陸奥 葉月(むつ はづき)
幕末期(19世紀前半)の継承者、34代目
女の陸奥。だが自らも陸奥を名乗るほどの力はないと明言しており、子の兵衛の教育に専念する。
35代目
陸奥 兵衛(むつ ひょうえ)
幕末期(19世紀前半)の継承者、35代目
葉月の息子であり、幼少より母から陸奥圓明流の後継者として鍛えられた少年。文政8年(1825年)、20歳前後の兵衛は母とともに雷電為右衛門の屋敷を訪れ、祖父の遺約を果たすべく雷電と真剣勝負を行った。渾身の激闘の末、兵衛は雷電に勝利し、母・葉月から陸奥家伝の刀を正式に受け継いで次代継承者となった。兵衛自身、自分の実の父親は雷電ではないかと推測していたが、葉月はそれを否定しており、作者も真相は明確にしていない。いずれにせよ兵衛は陸奥の名を継ぐに足る強者となり、その後時代は幕末へと移っていく。妻の存在は不明だが、この頃に生まれたのが次代継承者の陸奥出海である。
36代目
陸奥 出海(むつ いずみ)
幕末(19世紀中頃)の継承者、36代目
風雲幕末編(修羅の刻)に登場。天保年間頃の生まれで、土佐藩の御前試合において桂小五郎らを破って優勝した坂本龍馬に興味を抱き、「日本最強の剣豪」と見定めて決闘を挑む。龍馬との真剣勝負に紙一重で勝利した後、出海は以後の龍馬を陰から護衛し、その志を支えていった。龍馬暗殺後は喪失感から海を眺めて過ごす日々を送っていたが、自身がかつて新選組の沖田総司と交わした試合の約束を思い出し、再び闘いの場に赴いている。配偶者の描写はない。代わりに兄弟として、実弟の陸奥 雷(むつ あずま)が登場する。雷は幼い頃、小舟で流され消息を絶ったが、偶然通りかかった米国船に救助されそのまま渡米し、後にアメリカ西部編で異国の地を舞台に活躍する(継承者ではないため系譜から外れるが、物語上重要な人物)。なお、出海の嫡子が陸奥 天兵であり、圓明流の血統は明治へ受け継がれる。
37代目
陸奥 天兵(むつ てんぺい)
明治時代(19世紀後半)の継承者、37代目
西郷四郎編(修羅の刻)に登場。出海の息子で、明治5年(1872年)生まれ。10歳で初登場し、新進の柔術家であった少年・西郷四郎の前に現れる。道場で天兵が放った陸奥圓明流の技「雷(いかずち)」により門下生が一撃で倒されるのを目の当たりにし、四郎は子供ながら天兵の技量に戦慄を覚えたという。8年後、成長した天兵は四郎に果たし状を送り、青い月夜の下での真剣勝負に挑む(四郎が講道館四天王と呼ばれる時代の有名な決闘として描かれる)。天兵は近代武道の台頭期においても「陸奥圓明流」の強さを示し、無敗のままその名を刻んだ。天兵の妻子に関する記述は乏しいが、系譜上は次代継承者の真玄をもうけている。
38代目
現時点(2025年4月時点)で不明
39代目
陸奥 真玄(むつ しんげん)
昭和初期(20世紀前半)の継承者、39代目
昭和編(修羅の刻)に登場。50歳前後の壮年で登場し、昭和初頭の世で陸奥圓明流を守り続けた達人。真玄は物語開始時、不在にしていた理由が「病没した妻の遺骸を実家に送り届けていたため」であると語られ、妻(静流ではない別の女性)を既に亡くしている。その間に訪ねてきた武芸者ケンシン(拳心)からは「老いた」と軽んじられるも、帰宅した真玄は逆に策を弄し、ケンシンに対して「勝ったら静流を嫁にもらう」という条件を飲ませた上で、不破一族の若き拳士“現”(うつつ)とケンシンを戦わせる展開に持ち込んだ。実は真玄の娘・静流(しずる)と不破現(ふわ げん)は相思相愛の仲でありながら、一族に受け継がれた因縁から正式に夫婦になることを互いに拒んでいた。静流は不破現との間に2人の子をもうけるが、「夫婦とならず陸奥と不破の血を残す」という選択をし、未婚のまま出産している。こうして生まれた長男**陸奥 冬弥(むつ とうや)と次男陸奥 九十九(むつ つくも)**は戸籍上「陸奥」の子として育てられた。長男の冬弥は3歳で天才の片鱗を見せたものの、“鬼”や“修羅”を心に棲まわせていない穏やかな資質だったため継承者とはならず、次男の九十九が陸奥圓明流の正統を継ぐことになる。真玄は娘と不破現の関係を理解しつつ、自らはあくまで傍観者に徹したため、結果的に陸奥・不破両家の血統が交わる形で後継ぎが誕生した。
40代目
陸奥 九十九(むつ つくも)
現代(昭和末期~平成)の継承者、40代目
『修羅の門』本編の主人公であり、千年の歴史を持つ「陸奥圓明流」最後の継承者として格闘界の表舞台に姿を現す。20世紀末の異種格闘技戦で圧倒的な強さを示し、全日本異種格闘技選手権を無敗で制覇した後、最強を求め世界へと旅立つ。その戦いの目的は「地上最強」を証明することであり、彼の活躍により“幻の古武術”陸奥圓明流の存在が現代に蘇った。九十九に妻子はいない(物語内では格闘一筋に生きている)。血縁としては実兄に冬弥がいるが、兄は継承者とはならなかったため、九十九が現時点で陸奥一族最後の当主となっている。「1000年無敗」の伝説を担う彼の戦いは、現代編においてもなお続いている。。各人物の時代背景やエピソードは作中描写に準拠し、重要な出来事については該当エピソードから引用した。以上のリストで、陸奥一族の系譜とその配偶者・子供、関わる歴史上の人物を網羅的にまとめた。各代の継承者とその家族関係・活躍が一目で分かるよう配慮している。
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