陸奥鬼一の章 - 源義経編

2025/05/09 18:30:13更新
目次
▶本編、修羅の門の主人公で陸奥圓明流の継承者の陸奥九十九。
その九十九の先祖の陸奥圓明流の継承者のお話し外伝。
歴史上の人物と交わす圓明流の技も見ごたえ十分。
第七巻から第拾巻に収録されている源義経編。
源氏・平氏の時代の陸奥の4巻にまたがる壮大な物語。
源義経編
時代背景
本編の舞台は平安時代末期、源平合戦の時代(12世紀後半)です。治承・寿永の乱を経て、平家と源氏が全国で激しく争い、やがて源義経の活躍により平家は滅亡へと向かいます。一方で、源頼朝と義経の兄弟対立が表面化し、義経は謀反の疑いをかけられて追われる身となる。貴族社会から武家社会へと大きく転換しつつある激動の時代が背景です。
登場人物(陸奥側)
陸奥 鬼一(むつ きいち)
陸奥圓明流の使い手で、剣を持たずして敵を圧倒する体技を誇る。放浪の拳士として世に紛れ込み、戦乱を忌み嫌う姿勢を貫く。義経や弁慶と出会い、剣によらぬ強さの意味を語る存在として描かれる。
静(しずか)
鬼一の妹で、白拍子舞の名手。後に義経の妻となり、彼との間に子をもうける。陸奥圓明流の技を使うことができ、身重の状態でも僧兵を圧倒するほどの強さを持つ。しかし、戦うシーンは少なく、立場の弱さや苦しさを強調する場面が多い。
陸奥 虎一(むつ こいち)
鬼一の妹・静と源義経の子。幼名は虎若。赤子の頃、砂に生き埋めにされたがそれでも泣き続けていた。鬼一にローキックをかますなど怖いもの知らず。後に「陸奥」を名乗ることを許されている。
登場人物(史実側)
源 義経(みなもと の よしつね)
源頼朝の異母弟であり、源平合戦の英雄。若くして奇抜な戦術と卓越した武芸で平家を打倒するが、その才能ゆえに兄・頼朝に警戒され、最終的に追われる身となる。物語では、戦いの天才でありながらも、自分の力と役割の意味に葛藤する若武者として描かれる。
武蔵坊 弁慶(むさしぼう べんけい)
義経に仕える豪傑。比叡山の僧兵出身で、千人斬りの伝説を持つ剛力の士。劇中では陸奥との戦いを通して「力だけが強さではない」ことに気づかされ、義経の影として黙々とその忠を尽くす。
平 教経(たいら の のりつね)
平家の猛将で、壇ノ浦の戦いで義経を討とうとするが、鬼一と対峙する。その圧倒的な武力と狂気じみた戦いぶりは、鬼一との死闘を通じて描かれる。
あらすじ
平安末期、源義経は平家討伐のため各地を転戦していた。ある日、義経は道中で剣を持たぬ流浪の拳士・陸奥鬼一と遭遇し、その素手で敵を圧倒する技と精神に強い興味を抱く。義経の忠臣である弁慶は、鬼一に立ち向かうも打ち倒され、以後、鬼一の中に武人の真の姿を見出すようになる。やがて義経は壇ノ浦の戦いで平家を滅ぼし、英雄として称えられるが、頼朝の猜疑により追われる立場へと転落していく。都落ちする義経の前に再び鬼一が現れ、義経の問いに「強さとは何か」「戦いとは何か」を静かに語る。運命に翻弄されながらも、義経は最後の地で自らの使命をまっとうし、鬼一は再び人知れず戦乱の世を去る。剣なき拳が交錯したその瞬間、武とは何かを問う物語が静かに閉じられていく。
原作
七・八・九・拾巻に収録
よくある質問
- 『源義経編』はどんな物語ですか?
- 『源義経編』は、平安末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した伝説の武将・源義経と、陸奥圓明流の使い手・陸奥鬼一(きいち)の関係を描いたエピソードです。 鬼一は、源義経と共に壇ノ浦の戦いや奥州落ちまでを歩むことになります。 物語の軸は、“武に生きる者が、時代の非情さとどう向き合うか”。義経と鬼一の間に育まれる信頼と、避けられぬ運命が、静かな感動を生む一編です。
- 陸奥鬼一とはどんな人物ですか?実在するのですか?
- 陸奥鬼一はフィクションの人物です。彼は陸奥圓明流の継承者として、源義経の時代の陸奥として登場します。
- 義経と陸奥鬼一の関係はどう描かれますか?
- 義経と鬼一の関係は、深い絆として描かれます。鬼一の妹の静と義経の間に虎若(後の虎一)が生まれる。
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