「富士山に一度も登らないバカと二度登るバカ」と言っていた芸能人もいましたが、「要は一生に一度は登るべき山だ」と言っていると自己解釈しています。
私自身、富士山は一生に一度は是非経験をして欲しいと思う山です。
私自身は過去3度の登頂経験があるため、件の芸能人で言うところのバカにあたりますが(笑)、令和元年8月、4度目の登頂をしてきました。
今年の最新情報も踏まえ、感じたこと・体験したことの中から、是非体験して欲しい3つのことをご紹介します。
富士山への挑戦を考えている方は是非参考にしてみてください。
絶対にやるべき5つのこと
その1.ご来光
富士山に登る方は必ずと言っていいほど、ご来光を目的としています。定番中の定番ですが、絶対に体験をして欲しいので記します。
ただし、無事に登頂ができたとしてもご来光を拝めるかは天気次第となってしまいます。こればっかりは何とも言えませんので、ご来光を拝めることを信じて山頂を目指しましょう。
ちなみに、富士吉田ルート・山頂でご来光を拝む場合は、
・夜10時ぐらいにスバルライン五合目を出発し、宿泊はせずに山頂まで登る(所謂、弾丸登山)
・昼12時ぐらいにスバルライン五合目を出発し、八合目ぐらいで山小屋で宿泊。その後、深夜0時に山頂へ向けて再出発する
といった工程が考えられます。
ただ、前者の弾丸登山は危険ですので現在はお勧めできません。後者の山小屋一泊プランを検討してみてください。
ご来光の時間までに山頂につかなくとも、富士吉田ルートであれば、ほとんどの場所でご来光を拝むことができます(東側なので)。
私も過去2回ほどは9合目辺りでご来光を拝んでいます。
天気が良いと、空全体が赤みがかってきて、その後、一面の雲海からまんまるの太陽が浮かび上がってきます。
この瞬間は、空気も凛としていて、ものすごく神秘的で厳かな雰囲気です。
この瞬間のために富士山に登っているんだと実感ができます。そして、登ってよかったと。
この景色は、富士山に登ったからこそ経験ができる特別なものなのだと。
[赤みがかる空]

[顔を出す太陽]
その2.山頂散歩(お鉢巡り)
富士山の山頂、どんなイメージですか?
すごく広いんです。一周するのに1時間半程掛かります(距離は3キロ程)。
この山頂を一周することをお鉢巡りといいます。富士山には複数のルートがあり、それぞれのルートで山頂が異なります。
お鉢巡りをすることで全てのルートの山頂を見て回ることができ、また最高峰の3776メートル地点(剣ヶ峰)に立つこともできます。
富士吉田ルートの場合、最高峰の3776メートル地点は対角線上にあるので山頂を一周しなければ体験することはできません。
山頂まで登りきった後に、さらに1時間半程歩くため、体調が良い時にだけ挑戦することを考えてみてください。
またお鉢巡りも天気に左右されることが多いです。天気が良くとも風が強いとすごく大変な修行になります。
※細い道もあり、強風に煽られて道から落ちてしまいそうになる箇所もあります。
[お鉢巡りの案内]

[影富士]

この影富士は、富士吉田ルートとは反対側の山頂から見れます。
お鉢巡りをする際は是非見逃さずに!
その3.お参りをする
富士山の山頂には2つの神社があります。久須志神社と浅間大社です。
富士吉田ルートの場合、山頂すぐに久須志神社があるので、こちらのお参りは必須です。
問題は浅間大社です。前項のお鉢巡りに場所のイメージがありますが、富士吉田ルートの山頂とはほぼ対角線に位置するところにあります。
浅間大社に行くためにはお鉢巡りが必須ということになります。
日本一の高さであることに加え大変な思いをして訪れるため、間違いなくご利益がありそうですよね、
ちなみに久須志神社は朝4時に開きます。開いた直後からご来光までの1時間とご来光の直後は激混みです。
4時の5分前ぐらいから並べばすんなりは入れますので、混雑が苦手な方は開く前に並んでおくことをおススメします。
[久須志神社]
その4.御朱印と御朱印帳
御朱印、最近流行っていますよね。メディアでも芸能人が御朱印を集める旅番組を良く目にします。
富士山頂の神社でももちろん御朱印を押してもらうことができます。
御朱印を集めている方もそうでない方も、折角の機会なので御朱印を押してもらうと後々の良い記念になると思います。
何といっても、富士山頂でしか手に入りませんからね。
令和元年の現在、御朱印の他に「天皇陛下御即位 奉祝記念印」も押してもらえます。
こちらは今年限りなので、残りの日数が少ないですが、富士登山の予定のある方は是非検討してみてください。
[天皇陛下御即位 奉祝記念印]

[久須志神社の御朱印]

また、御朱印を押してもらう御朱印帳もおススメです。富士山頂でしか買えないデザインの御朱印帳があります。
私自身、今まで御朱印には興味を持っていなかったのですが、今年の富士山登頂を記念に、御朱印集めを始めました。もちろん富士山頂限定の御朱印帳に。
米山頂限定の御朱印帳は売り切れていることも多いらしいので、売り切れていないことを信じていきましょう。
久須志神社と浅間大社のどちらでも購入可能ですので、一方で売り切れだった場合でも、もう一方では売っている可能性もあります。が・・・お鉢巡り必須になってしまいます。
[富士山頂限定の御朱印帳]
その5.金剛杖と焼印
最後は金剛杖です。富士登山の証で登山の際の杖にも使える優れものです。
五合目や各山小屋、山頂で購入することができます。富士登山ではポール(ストック)があると少しは楽になるので、ポールを持っていない方は金剛杖を購入するのも良いと思います。
[金剛杖]

[金剛杖の旗]

富士山の地図が載っている旗がついているものもあります。
さらに、金剛杖には想い出を残すための仕掛けもあります。それは、焼印です。
[焼印]

各山小屋で押してくれます。全て違うデザインで、年によってもデザインが変わります。
富士吉田ルートの全ての山小屋で焼印を押してもらうことも可能です。コレクション癖がある方は心が疼きますよね。
ちなみに別の登山ルートでも焼印を押してもらうことができますので、次回は富士吉田ルートではないルートでチャレンジし、違った焼印を集めるのも楽しいかもしれませんね。
番外編.馬に乗る
番外編は「馬に乗る。」です。富士山では7合目から下は馬で移動することが可能です。
ただし、余程の事が無い限り馬に乗ることは無いと思います。乗る場合は、それこそ強い想い出になると思います。
足を挫くなど怪我をして馬に乗らざるを得ない場合、普通に待っていても七合目には馬はきません。
七合目で馬に乗りたい場合は、電話で呼ぶ必要があります。
六合目の獅子岩下山には馬乗り場があり、馬の数等いるので乗ることができます。
私自身も馬に乗って下山をした経験はありませんが、標高2500メートル以上の場所で馬に乗る体験も良いかも知れないなと思っています。
機会があれば次回以降は考えてみようと思います。
ちなみに、七合目から馬に乗る場合は、2万5千円~3万円ほど掛かるそうです。高い。
まとめ
富士山での楽しみ方はそれぞれ。今回のご紹介も楽しそうと思う方もいればそうでもない方もいると思います。
この5つに拘らずに皆様のやりたいこと、想い出に残したいことを優先してくださいね。
何をしようか迷ったら、ここにある5つのことを参考にしてみてください。
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