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富士山の基本情報

2025/06/23 09:45:43更新

世界文化遺産の富士山。まずは基本的な情報からインプット!

富士山に登りたい方も美しい姿を撮影したい方も富士山周辺で遊びたい方も、まずは富士山の基本情報から理解しよう。
歴史や成り立ち、様々な数値を知ることでより富士山への興味が増すはず!

語源:なぜ「富士山」というの?

富士山についての最も古い記録は『常陸国風土記』における「福慈岳」という語であると言われている。他にも多くの呼称が存在し、不二山もしくは不尽山と表記する古文献もある。また、『竹取物語』における伝説もある。「フジ」という長い山の斜面を表す大和言葉から転じて富士山と称されたという説もある。近代以降の語源説としては、宣教師バチェラーは、名前は「火を噴く山」を意味するアイヌ語の「フンチヌプリ」に由来するとの説を提示した。しかし、これは囲炉裏の中に鎮座する火の姥神を表す「アペフチカムイ」からきた誤解であるとの反論がある。その他の語源説として、マレー語説、マオリ語説、原ポリネシア語説等がある。明確に「富士山」と表記される過程においては駿河国に由来するとするものがあり、記録としては都良香の『富士山記』に「山を富士と名づくるは、郡の名に取れるなり」とある。

ということではっきりとした語源はまだわかっておらず、色々な説が存在していることはわかりました。
40万年前ぐらいに噴火活動を始め、8000年ほど前に今の富士山の形になったとも考えられているので、太古の昔から存在する伝説の山だと勝手に理解することにします。

高さ(標高)

富士山の高さはご存知ですよね?
3,776メートルです。これは山頂の中でも一番高い場所「剣が峰」の高さになります。
富士山は登山ルートごとに山頂が分かれており、それぞれの山頂をぐるっと一周できます。その中で一番高い場所が「剣が峰」なのです。
ちなみに、山頂をぐるっと一周することを「お鉢巡り」巡りといいます。「お鉢」とは「火口」のことで、火口を中心にぐるっと一周するので「お鉢巡り」です。

8月の気温

登山口5合目辺りで15℃前後で、山頂では5℃前後となります。
ただし風が吹いている場合、体感温度はもっと低くなります。
山頂でご来光を拝む場合、日の出前の時間が一番寒いです。

ヒートテック、ネルシャル、ウィンドブレーカー、ウルトラライトダウン、ゴアテックのアウターの5枚着用して挑みましたが、それでも寒くて凍えました。

登山者数

では、年間にどのくらいの人が富士山に登るのかはご存知でしょうか?
環境省が毎年発表している数字があります。

昨年の平成29年(2018年)は、284,862人です。登山する時期は、基本的には7月と8月になるので、2ヶ月で30万人弱は相当な人数ですよね。
※最新は平成30年(2019年)の数字なのですが、カウンターの不具合があり数値に欠損があるため、正確な数字ではないそうです。その為、平成29年の数字を記載させていただきました。

また、各登山ルートごとの登山者数も発表されています。同様に平成29年のデータです。

ルート

登山者数

吉田ルート

172,657

須走ルート

23,475

御殿場ルート

18,411

富士宮ルート

70,319

圧倒的に吉田ルートの人数が多いですね。初心者向けの一番人気の登山ルートなので納得です。
ちなみに、平成29年で一番登山者数が多かった日は8月13日(日)で、8,201名とのことです。

登山ルートの数

吉田ルート
須走ルート
御殿場ルート
富士宮ルート
の4つのルートが存在します。

それぞれのルートに特徴があり、同じ富士登山であってもルート毎に難易度も掛かる時間もまったく異なります。
初心者に一番おすすめなのは吉田ルートですね。

[富士山ルートマップ]

ルート別の時間と距離

項目

吉田

須走

御殿場

富士宮

登山開始の標高

2,305m

1,970m

1,440m

2,380m

登山時間(登り)

約6時間

約6時間

約7時間

約5時間

登山時間(下り)

約4時間

約3時間

約3時間

約3時間

距離(登り)

約6.8km

約6.9km

約10.5km

約4.3km

距離(下り)

約6.8km

約6.2km

約8.4km

約4.3km

開山・閉山の時期

開山の時期はルートによって異なるのですが、吉田ルートが一番早く7月1日開山されます。
他のルートは7月10日前後の開山日になります。
閉山の時期は、どのルートも同じで9月10日前後に閉山となります。

富士登山に挑戦したい方は、この山が開いている時期にチャレンジをしてください。
尚、開山時期であっても9月に入ると営業していない山小屋も出てくるのでお気をつけください。

混雑状況

7月下旬~8月下旬の週末はものすごく混みます。
あわせてお盆の時期もものすごく混みます。

山開きから7月中旬までは、梅雨の時期が続いていることも多く、天気も変わりやすいため登山には余り向いていないかもしれません。
その為、比較的混雑は緩和されています。
また9月に入ってからも、混雑は緩和されますが、開いている山小屋の数が少なくなったり、よりいっそう寒くなったりとだんだんと初心者の登山には向かない状況になってきます。

マイカー規制

年々、登山者が多くなり混雑防止のため登山口まで自家用車で行くことが制限されています。
※御殿場ルートはマイカー規制なし。

昔は、8月中旬以降は規制解除等があったのですが、現在では開山の期間は基本的にマイカー規制が入っています。
※吉田ルートは7月1日~1週間程度は規制なしの年もあり。

マイカー規制がされている場合は、麓の駐車場に自家用車を停めて登山バスで登山口に向かうことになります。
※各種ツアーでの登山の場合、ツアーバスは登山口の駐車場まで行けますので、麓の駐車場での乗り換えは不要な場合が大半です。

  

よくある質問

富士山に登る際、初心者におすすめのルートはどれですか?
初心者には「富士吉田ルート」が最もおすすめです。登山道が比較的なだらかで山小屋やトイレが多く、5合目からの賑やかな雰囲気も楽しめます。また、人が多いことで自然とペースがゆっくりになり、高山病のリスクも軽減できます。
山小屋の予約はいつから、どうやってすればいいですか?
毎年4月頃から山小屋の予約受付が開始されます。特に8合目付近の山小屋は早く満室になるため、予定が決まったらすぐに公式サイトやリンク先から予約を行いましょう。万が一満室の場合は、ツアー利用で希望日程を確保する方法もあります。
富士登山で絶対に必要な持ち物は何ですか?
以下のアイテムは必須です: 帽子(下山時の日射病対策に) ヘッドライト(山頂は真っ暗になるため) レインウェア上下(雨を完全に防ぐもの) 防寒着(山頂付近は6℃前後) 軍手、ザック(約40L)、トレッキングシューズ、タオル、飲料水(約2L)、行動食、小銭、ティッシュペーパー、薬・医薬品、日焼け止め、ビニール袋(ごみ持ち帰り用)

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