雷の章 - アメリカ西部編

2025/05/09 18:29:46更新
本編、修羅の門の主人公で陸奥圓明流の継承者の陸奥九十九。
その九十九の先祖の陸奥圓明流の継承者のお話し外伝。
歴史上の人物と交わす圓明流の技も見ごたえ十分。
第四巻に収録されている アメリカ西部編。主人公は雷。陸奥の名前は継いでいない。
ここでの出会いが、本編修羅の門へも繋がる。
アメリカ西部編
時代背景
19世紀後半、アメリカ西部開拓時代。ゴールドラッシュによって移民が流入し、鉄道が敷かれ、フロンティアが急速に発展していく中、法と秩序が未整備な町では保安官と無法者の銃撃戦が日常的に繰り広げられていました。白人以外の移民、とくにアジア系に対する差別や迫害も横行しており、人種と暴力が渦巻く混沌とした時代背景が広がっていました。
登場人物(陸奥側)
雷(あずま)
「風雲幕末編」の主人公・陸奥出海(いずみ)の実弟で、陸奥の名は兄の出海が継いだため、苗字はない。陸奥圓明流の使い手であり、単身アメリカ西部へと渡った青年。無骨で寡黙ながら、拳一つであらゆる武器に対抗できる実力者。正義感が強く、弱者を守る姿勢を崩さない。異国の地であっても信念を曲げず、自身の技と誇りを貫く姿は、銃社会の中において異質ながらも人々の信頼を集めていく。言葉の壁を超えて人と心を通わせる求道者。
登場人物(史実側)
ワイアット・アープ
アメリカ西部の伝説的保安官。実在の人物で、「OK牧場の決闘」などで知られ、無法者に立ち向かった象徴的存在。劇中では、法と秩序を重んじる強い正義感の持ち主として登場し、陸奥雷の異質な力に興味を抱く。銃ではなく拳で貫く雷の戦いぶりに敬意を抱きながらも、保安官としての矜持との葛藤が描かれ、彼の人物像に深みを与えている。
あらすじ
19世紀後半のアメリカ西部、陸奥雷は放浪の末にたどり着いた町で、アジア系移民や弱者たちが無法者に脅かされている現実を目の当たりにする。銃を持たず拳だけで戦う彼の姿は人々の目に異様に映るが、その力は次第に町の信頼を集めていく。やがて雷は、法の番人ワイアット・アープと出会い、互いの正義を語り合いながら、町の平穏を守るため共闘を決意する。町を支配しようとする無法者ビリー・ザ・キッドの一団との激突が避けられぬ中、雷は銃弾が飛び交う中を素手で駆け抜け、己の技と信念で敵を制していく。戦いを終えた後、アープは雷に「銃よりも恐ろしく、そしてまっすぐな力がある」と敬意を示し、雷もまた一つの修羅道を超えたことを感じながら、新たな旅路へと歩み出していく。
原作
四巻に収録
よくある質問
- 『アメリカ西部編』はどんな物語ですか?
- 陸奥出海の弟、雷を中心に19世紀のアメリカ西部を舞台に描かれる異色のエピソードです。 雷は「陸奥の名」を捨ててアメリカへ渡り、銃社会の中で暴力と正義、そして自分のルーツに向き合うことになります。日本の武術と西部の銃撃戦という異文化がぶつかり合う構成が大きな魅力です。
- 雷は陸奥圓明流の継承者なのですか?
- いいえ、陸奥雷は継承者ではありません。正統な継承者は彼の兄・陸奥出海です。 雷は一族に生まれ、圓明流の技を体得していますが、「陸奥」の名は継いでおらず、あくまで一族外の立場から武を問う存在として描かれています。
- 陸奥の名を継いでいないのに、なぜ強いのですか?
- 雷は正式な継承者ではないものの、血筋としては陸奥一族の者であり、幼少期から圓明流の修練を積んでいたと考えられます。 また、「名を継がなかった=技を捨てた」わけではなく、陸奥の技と精神を抱えたまま、独自の答えを求めて戦う姿が、彼の最大の魅力となっています。
関連タグ
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