圓・陸奥天斗の章 - 寛永御前試合編

2025/05/09 18:30:00更新
目次
▶本編、修羅の門の主人公で陸奥圓明流の継承者の陸奥九十九。
その九十九の先祖の陸奥圓明流の継承者のお話し外伝。
歴史上の人物と交わす圓明流の技も見ごたえ十分。
第伍巻と第六巻に収録されている寛永御前試合編。
主人公は女の陸奥登場、と思いきや・・・?宮本武蔵編の直後の時代の陸奥のお話し。
寛永御前試合編
時代背景
江戸時代初期、三代将軍・徳川家光の治世下にあたる寛永年間(1624〜1644年)。幕府による統治体制が確立され、戦乱の時代が収束に向かう中で、武家社会における武芸の価値は実戦から形式美へと変化しつつありました。将軍の御前で剣豪たちが技を競う「御前試合」は、流派の威信と個人の名声を賭けた一大行事であり、剣の時代に生きる者たちにとっては自らの信念と技を証明する舞台でもありました。
登場人物(陸奥側)
陸奥 天斗(むつ たかと)
陸奥圓明流の継承者であり、無手での戦いを極めた若き武芸者。一見、呑気で飄々とした性格だが、その内には深い覚悟と闘志を秘めている。鍛錬の一環として片目を閉じていることが多く、隻眼と誤解されることもある。御前試合では、己の信念と技をもって数々の剣豪と対峙し、無手の強さを証明する。
圓(つぶら)
真田幸村の娘であり、陸奥圓明流を名乗る少女。父の仇である徳川家光を討つため、御前試合に出場する。暗器を用いた戦法を得意とし、試合を通じて天斗と出会い、彼の強さと信念に触れることで、自身の復讐心と向き合うこととなる。
登場人物(史実側)
柳生 十兵衛(やぎゅう じゅうべえ)
将軍家剣術指南役・柳生宗矩の息子であり、隻眼の剣豪として知られる。剣の才に恵まれ、御前試合では最強の剣士として名を馳せる。天斗との対戦を通じて、無手の強さと陸奥圓明流の真髄に触れ、剣の道に新たな境地を見出す。
宮本 伊織(みやもと いおり)
宮本武蔵の養子であり、若き剣士。幼少期に陸奥八雲と宮本武蔵の対決を目の当たりにし、武蔵の弟子となる。御前試合では、武蔵の代理として出場し、天斗や圓と出会う。剣の技量は高いが、優しさゆえに人を斬ることに葛藤を抱えている。
あらすじ
寛永年間、将軍・徳川家光の御前で行われる大試合に、無手の拳のみで戦う陸奥圓明流の若き継承者・天斗が招かれる。名だたる剣豪が列をなす中、天斗は身分や流派にこだわらず、ただ実力のみで次々と強敵を倒していく。その戦いぶりは御前を固唾を呑んで見守る武士たちの価値観を揺さぶり、剣を持たぬ強さの意味を問うものとなっていく。中でも将軍家指南役・柳生十兵衛との立ち合いは、双方が死を覚悟する真剣勝負となり、武芸に生きる者たちの本質を浮き彫りにする。一方、真田幸村の娘・圓は父の仇である家光を討つため、御前試合に出場し、暗器を用いて戦う。天斗との出会いを通じて、彼女は復讐心と向き合い、最終的には家光を討つことを思いとどまる。試合を終えた天斗は、称賛も栄誉も受け取らず、ただ拳を握りしめて去っていく。その姿に、伊織は己が進むべき武の道を見出し、剣の時代に新たな問いを投げかけるものとなった。
原作
伍・六巻に収録
よくある質問
- 『寛永御前試合編』はどんな物語ですか?
- 復讐のために寛永御前試合参加する圓と、圓との出会いを楽しんでいるかのような陸奥天斗。この二人が参加する寛永御前試合を中心とした物語です。
- 陸奥天斗は真田圓の敵なのですか?
- いいえ、天斗自身は圓に対して何の遺恨もなく、敵でもありません。 陸奥を名乗っていた圓に、本物の陸奥である天斗が興味を持って行動を共にしている(圓を助けている?)関係です。
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